みなさま
RSY事務局です。6月7日、第2報であげた床上浸水の被害を受けたSさん・Mさん宅を再度訪問しました。以下、代表理事・栗田からの報告です。
Sさん宅は、おおよその片づけは終えられましたが、保険会社や修繕業者とも相次いで相談され、本格的なお店の再開にむけて、動き出されていました。「お金もかかるけど、何とか頑張ります」と気丈に話されていました。お店再開時には、おいしいパンを求めに、また出向きたいと思っています。
Mさん宅は、前回も「他人では残したいものがわからないからボランティアはいらない」と言われていたので、家電や床下などの家屋の修繕が得意な技術系NPOの「チームふじさん」藤野代表と、当方の看護師ボランティアの加藤さんの布陣で臨みました。
栗田の顔を見て開口一番、「あー、覚えとるよ」といいつつ、また来たかと顔に書いてありました。それでも、加藤さんが「何かお手伝いはありませんか」と尋ねたら、「今日はある」とのこと。浸水被害を逃れた家財や衣類、思い出の品々を何とか納屋の屋根部分に出した、しかし、明日からまた大雨の予想なので、単管パイプで棚を作って、その上にそれらの品々を乗せ、ブルーシートでくるんだら、雨がかからないので、そうしたいとのこと。
また、藤野さんが「電化製品はどうか」と尋ねたら、洗濯機と風呂の給湯器がダメになったとのこと。それでは見てみましょうと、早速車から小道具を取り出し、さながら分解マニアのごとく作業開始。
豊川稲荷で購入した名物の「いなり」で昼食も一緒に食べ、その際の会話で、Mさんの並々ならぬこれまでの苦労の連続をお聞きしました。長年のその努力があったから、逆に自分で何とかするという強い気持ちがあったのだと理解しました。
作業再開からすぐ、「洗濯機が動いた」と喜びの声。コインランドリーで時間もお金もかかっていたとのこと。その数時間後、「給湯器が直った」と再度の歓喜。この間、タオルで身体を拭くことしかできなかった、これで風呂に入れると。
件の棚も無事完成し、ブルーシートで「大切な品々」を覆うことができました。
満足そうな藤野さん、加藤さんとともに、笑顔があふれました。「この惨状に自分でもどうしようもない気持ちで怪訝な態度しかとれず、すまんかった。心から感謝している」。「明日の晩、夜勤の息子が帰ってきたら、喜ぶぞ」とも。
「またおせっかいに参ります」とMさん宅を後にし、豊橋市・豊橋市社協にその旨報告をして帰路につきました。
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