みなさま
RSY事務局です。RSYは台風2号の影響で床上浸水の被害を受けた豊橋市在住Mさん宅への個別対応を継続してきました。以下、被災当初から支援に関わって頂いていた「おせっかい隊長」のRSYボランティア・Kさんと、代表理事・栗田と事務局長・浜田が8月2日に訪問した時の報告です。
※私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂いています。
お宅に到着した時には、Mさんは私達を待ち構えていて下さり、おせっかい隊隊長のKさんから「だいぶ片付け進んだね」と声をかけられると、「あんたらが来るっていうから、やっとった」と即答されました。初めてお訪ねした時の硬い表情からは想像できないほど、軽妙なやりとりです。
その後は、日陰でゆっくりとお昼を食べながら雑談しました。「役場に被害の申請を出したら更に用紙が来て、細かい損害額を調べて書けと言われた」など、まだまだ生活再建に向けて、大変な作業が諸々続いているようです。
しかし、過去の災害で、家の片づけをしている最中に、家主も忘れかけていたへそくりや骨董品が出てきた話などをすると、声を出して笑われるなど、表情にハリがみられ、今回の訪問が、Mさんにとって気分転換の場になっていたのかなと感じました。
話の中で、Mさんから、一時的な住まいとして市から提供されていた市営住宅を引き払う時に、不要になる家財の一部を引き取りに来てほしいという要望がありました。しかし、引っ越し作業そのものは「手伝いは要らん」とのこと。
他人の手を借りずに、ご自分のペースで何とか頑張って進めて行かれようとする姿は一環していています。しかし、「そうは言っても、なにか手伝いが必要になったら声をかけてください。また、いつでも来ますから」という私たちの声掛けには、力強くとうなずいてくださいました。
Mさん宅の訪問を終えて帰る道中、「どうやってMさんの気持ちをほぐしつつ片づけを進めていくとよいかな、いつもと考える癖ができちゃって。。これで一区切りかと思うとなんだか気が抜けちゃった。」とKさん。
Kさんのつぶやきは、この2カ月間、お互いが被災者とボランティアという立場を超えて、とことん向き合ったからこそ生まれた感情や信頼関係を表しているように感じました。RSYは今回の事例からこのような新たな学びを得て、今後も互いに気に掛け合う「おせっかい」を継続していきます。