RSY事務局です。
RSYは現在、石川県穴水町に看護チームを含む第3陣を派遣しております。私達が拠点を置く避難所・プルートには、3日前から災害派遣ナース3名が常駐しており、RSY看護チームと共に避難者の居住マップ、コロナ・インフルエンザ等感染症者や発熱者への対応、要配慮・体調不良者カルテの作成、衛生用品の物品チェック、上水道の復旧に合わせた手洗い環境の整備、更衣室の設置などを行っています。避難者の中には血糖値の急上昇や心筋梗塞のお薬がきちんと飲めていないなど、持病の悪化も見られており、随時医療チームやモバイルファーマシーなどに繋いで対応しています。個人の状況を特定し記録すると共に、施設管理者、社協らとも随時情報を共有すべく運営者ミーティングも開催されています。
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また、別のチームは小規模の自主避難所や集落を訪問し、穴水町災害VCと共に現状把握に努めています。3日前に到着したとちぎボランティアネットワークの協力で開始した足湯ボランティアを含め、被災された方の声をご紹介します。
【乙ヶ崎集会場】
現在20名の方が避難。ほとんどが高齢者で60代の区長と女性3名が世話役として支えています。女性たちからは「1週間は何とか家にあるものを持ち寄り頑張ってきたけど、もう限界。料理を作る余力がない。在宅で避難されている方の分も含めて60食を分けてもらえないか」と涙を浮かべながら切実な訴えがあったため、プルートから毎日昼食を提供しています。物資も十分に届いていない状況だったため、災害VCから市役所につなぎ、自衛隊による定期的な物資補充のルートを整え、要配慮者には段ボールベッドを設置しました。集会場は屋根の被害がひどくところどころにたらいが置かれ、落ち着かない状況ではありましたが、達磨ストーブで暖を取り、畳敷きの部屋に布団を持ち込み、皆さんが肩を寄せ合って生活されています。このような規模の避難所が複数あると考えられるため、巡回範囲を拡大し、状況把握に努めます。
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【グループホームふきのとう】
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18名が生活する知的・精神障がい者のグループホームに、約50名の地域住民が避難されています。職員10名が入れ替わりで対応し、近所の方が食材提供や食事づくりの手伝いに来られています。主任のYさんからは「オール電化のため電気の復旧と共に温かく栄養価の高い食事がなんとか提供できています。掃除はみんなでやっています。でもボイラーの破損でお湯が出ない。施設の概観は軽度の被害のように見えるかも知れませんが、至るところにひびが入り、復旧までに大掛かりな修繕が必要だと思います。障がいのある方の中には地震直後は不穏になる方もいました。でも今は全体的に落ち着いた雰囲気です。職員の中には全壊した者もいて施設に避難しながら利用者・地域の方々のケアに当たっています。足の悪い方が一人いるので簡易ベッドが欲しい。また避難所の中が乾燥するので加湿器もあるとありがたい。」というお話を聞きました。取り急ぎ段ボールベッドとお米30㎏を提供しました。
地域の方から「支援が必要な集落がある」との情報。下記2地区にて現地調査実施。炊き出しや生活物品の提供を行っています。
【根木地区】
「ここは従来30世帯程の集落だが、現在は25世帯が在宅避難しています。最初の1週間ぐらいは冷蔵庫のもので生活していたけど、もうそれも尽きて食べ物に困っています。だから食事の提供が頂けるならありがたい。私の家は古いので梁が落ちて来るのではないかと余震の度に恐怖におびえています。長男が震災で錯乱した犬に足を噛まれて大けがをしてしまった。孫と遊ぶことが唯一の楽しみだったのに福井に避難していて会えない。さみしい。災害泥棒もちらほら出てきているみたいなので気を付けなければと思う。」(区長より)→ガスボンベの提供と炊き出しのデリバリーを開始。
【志ヶ浦地区】
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「簡易水道を利用してトイレを流している。各家庭に浄化槽があるので対応できている。今はカップ麺でしのいでいる。15世帯は在宅避難しており、日中は5~6人が残っているので炊き出しがもらえるとありがたい。余震が怖いので車庫にテントを張ってねている人もいる。LPガスなので食材があれば自分たちで調理ができる人もいると思う。(自衛隊の仮設風呂の利用が始まったことを伝えると)それは知らない人が多いと思う。保険や罹災証明書の再申請に写真がいるということも知らなかった。地域の人にも伝えておく」(区長より)→炊き出しのデリバリー開始。
【被災者の声・プルート】
●40代・女性
輪島からやっとたどり着いた。もう体中泥だらけで。あの炊き出し私たちも頂いていいの?おばあちゃんと息子を連れてるんだけど、1週間まともなものを食べてなくて。焼き肉丼、高校生の息子がすごく喜んで食べました。ありがとうございます。
●70代・女性(避難所で調理ボランティアをしてくれている被災者)
家の裏は土砂が入って玄関は壊れて扉が外れてます。家の下によその家があるんだけど、次に揺れが来たら崩れて下の家に迷惑をかけるんじゃないかと気が気じゃない。揺れるたんびに大丈夫かと思って朝昼晩家を見に行っているの。息子たちは遠くにいて心配して電話するけどまだ来れてません。私は口下手だから、最初はお話する人もいなくてじってしていたけど、炊き出しのお手伝いをさせてもらって私で役に立つならなんでもしたいって思って。ここで沢山の人と話せるのが嬉しいです。
●40代・女性
プルート近くに家があります。自宅は傾いているがなんとか立っている。家にはおばあちゃんと子供が二人います。電気がつくのでご飯は自分たちで作れます。家族にご飯を食べさせてすぐに高校生の娘と一緒に避難所にボランティアに来ています。
●80代・女性
電気がつかず真っ暗。地震が来て「高台に行け!」と言われたのですぐに移動しました。何時間か過ごしてプルートに避難。大勢の人の中で一晩寝たけど全く身体が休まらなかった。家の被害はあるけど寝る場所が確保できるので戻りました。電気と水はまだ来ていないのでプルートに炊き出しをもらいに来ています。懐中電灯と電池は食器戸棚に入れていたけど、全部倒れたので持ち出せなかった。
●70代・男性
応急危険度判定は黄色。ブロック塀が土砂に押されて倒れかけている。これを直すのにはきっととてもお金がかかるだろうね。家も注意して入れと言われているけど、土砂災害が怖いので、プルートにいる。明るい時に自宅に戻って片づけています。当分の間はここの暮らしかなぁ。
●80代・女性
応急危険度判定は赤。もう入らないでと言われても、やっぱり中のものは持ち出したい。だから昼間こそっと行って取り出している。土台が歪んで隆起しているのでもう住めない。老後のこと考えたらとても建て直す気にならない。建て直すにしてもいくらお金があっても足りない。国がもっと沢山だしてくれないかなぁ。
●70代・女性
前回の地震の際に家を建て直したけど応急危険度判定は赤だった。もう娘のところにいくしかないか。行政はいいね、ラベルをぺたぺた貼っていくだけだけだもの。後のこと考えるとこちらは不安で仕方ないのに。。。
●80代・女性
応急危険度判定は赤。周辺の家も同じ。直後に何も持ち出せなかったので昼間ちょこちょこ帰っては持ち出している。震災前から書き溜めて日記を取り出したいんだけど、息子から家には入るなと言われちゃって。想い出の品物なので取り出したいのにね。夜中4回以上トイレに行く。目が見えないので凝固剤で色々やらなくちゃいけないのが大変。
●30代・女性
小学生の子どもがテレビをつけていると地震のことばっかりなので、「嫌だ、地震は嫌だ」と頻繁に言ってます。
●30代・女性
小学生の子二人の母。プルートに来てしばらくはよかったけど、子どもが「ここにいるのはもう嫌だ!」と言って、食欲も落ち、ぼーっとしていることも増えて明らかに様子がおかしくなってしまって。岐阜の旦那の実家に帰ることにしました。
●70代・男性
愛犬が揺れる度に走り回ったりおびえている。いつもプルプル震えているよ。とにかく普通じゃないね。
●20代・男性(アトピー性皮膚炎)
薬の空き箱を指定の薬局に持って行ったら薬の提供をしてもらえるってきいた。人が一杯いるところでは塗れないから薬は家に帰って塗っていました。
【足湯ボランティア/とちぎボランティアネットワークより報告】
●80代・男生
応急危険度判定は赤。もう引っ越さないとだめかな。自分は老人会の会長をしている。大病3回したけど治ったから、地域に貢献したいって心が生まれたんだ。
●80代・女性
夫と避難してます。手足が冷えて冷たい。右肩が動きにくいけど寝床のスペースが狭くて身体がのばせないのが辛い。
●70代・女性
お父さんは人工透析のため町外の病院で入院している。でもかえって安心。足が乾燥しているけど病院に行けない。背中かゆい。爪切りがない。応急危険度判定は赤なので物も取りにいけない。
●80代・女性
娘が金沢に住んでいるのでお風呂はお入りにいった。先のことは分からないけど、友達が多くいるこの土地を離れるのは悲しい。
●70代・男性
以前はリハビリの仕事していた。今後は仮設住宅に行こうと思っている。娘と孫が近くに住んでいるから地元を離れるのはつらい。
●80代・女性
何から何までやってもらってありがたい。でも余震が怖い。
●80代・女性
1/1の夕に地震があり揺れがひどかった。毎日家に戻っても何から手を付けていいかわからないまま、家とプルートを往復している。
●80代・女性
家も全部潰れた、納屋もみんな。これから家立ててもダメだし、子ども所に行くしかないか。昨日の自衛隊の風呂で生き返った。
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